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1.作品情報
タイトル | 継母といっしょ | ||
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作者 | 成田コウ | ||
サークル | Erotis | ||
ジャンル | オリジナル,母(義母) | ||
発行日 | 2019/12/31 | ||
イベント | コミックマーケット97 | ||
作品種別 | 成人向け |
2.あらすじ
幼くして母親を亡くした主人公・大樹は、再婚相手の義母・夏織と打ち解けずにいた。一緒に生活をする中で彼女の優しさ、本当の母親になろうと頑張る姿に大樹は次第に心開いていく。次第に変化する母親に対する気持ちを抑えながら過ごしていたある日、父親が突然亡くなってしまう…。
・ キーワード”共犯者”の意味の変化
3.どんたこすレビュー
今回紹介するのは、成田コウ先生の『継母といっしょ』。
本作は、”義母と子の純愛ストーリー”。
物語は父親の再婚相手・夏織を紹介するシーンから始まる。突然現れた再婚相手に対して大樹はそう簡単には心を開くこと出来ずにいた。
そんな彼らの関係を変化させる”遠足のお弁当事件”が起こる。母親が亡くなって以降、男手一つ大樹を育ててきた父親だったが、料理は苦手だったようでお弁当は常に”おにぎり2つ”。突然豪華になったお弁当に対して同級生がいちゃもんをつけてきた。
父親を馬鹿にされて気分が悪くなった大樹はとっさに「新しい母さんは料理へたくそだもん!!」と同級生に反論する。
大樹を迎えに来た夏織さんが偶然その場に登場。自ら料理が下手であるという嘘を付き、二人で父親を庇うことに。
母親の目の前で嘘をついたことに罪悪感を感じる大樹だったが、夏織は”嘘”を付くこと危うさを諭しつつも、その”嘘”を一緒に付き続ける共犯者となることに。その”ご褒美”として、大樹は夏織のことを「カーサン」と呼ぶようになる。
順風満帆に時が流れていく…と思いきや突然訪れる父親の死。大樹は高校卒業をきっかけに家を出ることを”カーサン”に告げる。この頃には既に夏織のことを一人の女性としてしまっていた。
同時に夏織も近い気持ちを持っており、相思相愛の関係へ。二人は再び”共犯”の関係へ。
以下、Hシーンを含めた詳細レビューを行う。
(1)セックスシーン 解説
セックスシーンは主に大樹が攻め、夏織が受けという構図。
見どころは、”セックス経験が少ない(?)夏織の反応”に尽きる。
(2)ストーリー お気に入り部分
① 幼い頃と成長した今のカーサンの変化
出会った当初、夏織のことを”夏織さん”と読んでいた大樹だったが、遠足のお弁当事件をきっかけにカーサンと呼ぶことなる。作中でも”夏織の「か」を伸ばして「カーサン」”と表現しているように大樹も夏織自身も自分たちの関係の不完全さを自覚していたように感じた。
一緒に過ごす中で本当の母と子に近づいていった彼らの”カーサン”の意味も”お母さん”に近い意味合いに変わっていただろう。しかし、一緒になったある日、その関係も”親と子”から”女と男”へ変化した。ただ行為中も大樹は夏織のことを”カーサン”と表現し続けた。
先ほどにも同様の内容を書いたが、場面毎に”カーサン”という表現の意味合いが形だけの家族 ⇨ 本当の家族 ⇨ 恋愛感情へと移りゆくさまが非常に面白かった。
② ”ベージュの下着”の存在
この作品の象徴たる”ベージュの下着”の存在が非常に良い味を出していた。
幼少期の大樹にとってベージュの下着は、夏織を母とたらしめる象徴であり、彼女を性の対象と意識させる存在である。対しては、夏織自身は子供の大樹に見られても何とも思っていない、そんな様子が伺える。
運命的にも、行為の際にも穿かれていたベージュの下着。その下着を脱がすことで”親と子”から決定的に”女と男”に変化したように感じられた。
③ 二度使われた”共犯”
遠足のお弁当事件の際にも登場した”共犯”という表現、いわゆる”二人だけの秘密”を表現している。
伏線回収と言わんばかりに、”夜更かしの共犯”という表現が巻末にされている。上手い。
4.下着紹介
下着は、”ベージュ色のフルカップブラ + フルバック・スタンダードショーツ”。
5.総括
成田コウ先生の『継母といっしょ』を紹介してきた。エッチシーンもさることながら、ストーリーも凝られており満足度の非常に高い作品に仕上がっていた。下着好きとしては、ベージュの下着がストーリー的にもイラスト的にも大満足。現時点で続刊も頒布されているので、そちらも後日紹介を予定している。
成田コウ先生の情報